2011年8月30日火曜日

ニセ バイアグラ 販売元を逮捕

偽物のバイアグラなどを違法に販売していた疑いで
都内の輸入代行会社経営の男を逮捕 





性的不能治療薬「バイアグラ」の模造医薬品を
販売したなどとして、
埼玉県警は23年8月18日、薬事法違反の疑いで、
東京都東久留米市上の原1丁目5-2
健康食品販売会社
経営、片野岳志容疑者(37)を逮捕した。

逮捕容疑は3月、偽バイアグラなどの模造品類を、

インターネット上に広告を出し、
販売するなどした疑い。

県警によると、2009年10月~今年5月までに

全国の約600人に販売して、
約1400万円を売り上げたとみている。
(共同) [2011年8月18日13時25分]



【日本ジェネリック医薬品学会】公知申請で要望書‐先発品と同一時期に


日本ジェネリック医薬品学会は、厚生労働省に公知申請に関する要望書を提出した。同学会は、先発品と同じ成分を主成分とするジェネリック薬(GE薬)でも、公知申請を同時期に実施し、同じタイミングで効能・効果等を追加すべきと主張している。
 要望書では、医療関係者がGE薬を使いづらい理由の一つとして、「先発品とGE薬の適応症、用法・用量の不一致がある」と指摘した上で、「公知申請によって追加された新たな適応、用法・用量は、一定期間GE薬に適用できず、新たに先発品とGE薬の不一致を生み出し、GE薬普及の障害の一つとなっている」と問題視している。
 その上で、「公知申請は、ある一つの銘柄について行われるのでなく、特許の切れた同じ成分を主成分とするGE薬においても同じ時期に実施し、同一タイミングで新規の効能・効果等を追加すべきである」との見解を表明。GE薬メーカーが公知申請しやすいよう配慮を求めると共に、さらなる適応、用量・用法の不一致が生み出され、医療従事者がGE薬の使用を躊躇する状況を生じさせないよう措置を要望した。

薬事日報より

2011年8月10日水曜日

2000万円荒稼ぎ?模造バイアグラ販売で男女3人逮捕



大阪府警生活安全特捜隊は1日までに、性的不能治療薬バイアグラの模造品を販売したとして、薬事法違反(無許可販売)の疑いで、大阪市生野区の無職の男ら男女3人を逮捕した。

錠剤には本物のバイアグラに似せたロゴが記されており、同隊は著作権法違反容疑でも調べる。

同隊によると、3人はスポーツ新聞に載せた広告を見て電話してきた客を相手に、路上で手渡したり郵便局から発送したりして販売。「昨年2月ごろから始め、2200万円弱の収益があった」と供述している。

逮捕容疑は昨年12月、客3人にバイアグラの成分シルデナフィルなどが含まれた錠剤計12錠を計1万3500円で販売した疑い。





スポニチ 2011年6月1日 18:26

2011年8月3日水曜日

【ニセ物情報】ED治療薬 ネット上に偽造品横行


 インターネット市場に勃起障害(ED)治療薬の偽造品が氾濫している。入手の手軽さや値段の安さ、秘密性などによるネット需要の高まりに乗じた形だが、偽造品は規定量以上の成分が含まれていたり、他の薬との飲み合わせなどで重大な健康被害をもたらす可能性もある。医療関係者は「医療機関で処方された薬を飲んで」と呼び掛けを強めている。 (山本哲正)

今年一月、奈良県の男性が呼吸困難で病院に運ばれ、一週間後、間質性肺炎で死亡した。男性のポケットや自宅から、シアリス錠(日本イーライリリー、日本新薬)、レビトラ(バイエル薬品)といった正規のED治療薬に似せた偽造品が複数見つかった。
県が錠剤を分析した結果、本来の有効成分ではなく、別のED治療薬「バイアグラ」(ファイザー)の有効成分シルデナフィルが検出された。中には、バイアグラの国内正規品一錠の含有量(二十五ミリグラムと五十ミリグラム)を大幅に上回る百十八ミリグラムのシルデナフィルを含んだ錠剤もあった。
外国には含有量百ミリグラムの正規品もあるが、心血管系の病気にかかっている患者が飲んだ場合、突然死や心筋梗塞などの重い副作用が報告されている。
男性は高血圧と高脂血症のため、十四年間、複数の薬を服用していた。病院に搬送された際には、すでに意識がなかったため、実際に偽造品を服用していたかどうかは不明だが、県は「偽造品とほかの薬との飲み合わせで、健康被害に陥る可能性もある」としている。
また昨年六月には、同県内の四十代男性がED治療のため、インターネットで購入した薬を飲み、数時間後にけいれんや意識低下が起きた。男性は救急車で運ばれ、病院で脳の静脈に血栓が見つかった。男性は入院治療の末、回復した。
男性が飲んだのは、死亡した男性が持っていたのと同じシアリス錠の偽造品。偽造品の服用と症状との因果関係は今のところ不明だが、男性はそれまで健康状態に問題はなく、他の薬品を服用したことはなかった。
こうしたED治療薬の偽造品は、インターネット上に氾濫している。一昨年、製薬四社がネットで流通するED治療薬を鑑定した結果、55%が偽造品だった。ファイザーの独自調査によると、医療機関で治療薬を処方されたED患者は数十万人。ネットなどで入手した人は、その二・五~三倍に及ぶとみられる。
正規品と偽造品はパッケージも錠剤も酷似しており、見分けがつきにくい。偽造品は製造環境が不衛生で、ゴキブリ駆除などに使ったとみられるホウ酸が混入していたケースもあるという。
この問題に詳しい昭和大藤が丘病院泌尿器科の佐々木春明准教授は「混入した不純物で健康被害を起こす恐れもある」と指摘。また、糖尿病患者にED症状が多いためか、血糖降下剤が含まれることもあるといい、「血糖値が正常な人が飲むと意識障害を起こし、死亡するリスクがある」と警告する。
偽造品が横行するネット市場が、なぜ利用されるのか。製薬四社が今年二~三月、ネットでED治療薬を購入した三十歳以上の男性約三百人に理由を複数回答で尋ねたところ、「手軽」(62%)、「安い」(59%)に続き、「人に知られない」(52%)が多かった=グラフ。
また、「行くのが恥ずかしい」「いろいろ検査をされそう」「女性スタッフの目が恥ずかしい」といった理由もそれぞれ二割以上の人が選んでおり、恥ずかしさから病院を避けようとする患者の心理が浮かび上がった。
こうした患者に対し、佐々木准教授は「最近は泌尿器科だけでなく、内科などでもED治療薬を処方するクリニックが増えている。生活習慣病で受診するついでに、EDも相談できることを知ってほしい」と呼び掛ける。
EDが疑われる人の約六割は糖尿病などの生活習慣病もあり、病院を避けることで、隠れた病気の治療を受ける機会まで逃す恐れもある。佐々木准教授は「診察は問診が中心なので、恥ずかしがる必要はない。気軽に医療機関を訪ねてほしい」と話している。


東京新聞より   2011年7月28