2012年3月15日木曜日

モテる新真実を公開!「ブサイクだけど、セクシー美女を手に入れた。」

  ファイザーが香港で展開したED(勃起不全)治療薬のバイアグラのキャンペーンです。

背景

ファイザーが理想のセックスを市場調査したところ、「女性は何よりも硬い勃起から満足を得る」という事実が明らかになりました。この驚くべき事実(?)を発表する記者会見のPR効果を高めるために、キャンペーンに乗り出しました。

チャレンジ

記者会見までに、7,500米ドル(約62万円)の予算で、「硬い勃起が一番」というメッセージを広めることに挑戦しました。

インサイト

男性同士の会話で、「女の子とセックス」は常に話題にのぼる鉄板ネタです。しかし、いくら議論を尽くしても、かわいい女の子をゲットする完璧な方法は、結論に至っていません。

キャンペーン施策

フェーズ 1

ブサイクな男性がどうしたら魅力的な女の子を手に入れられるか、オンラインコミュニティで意見を募りました。男性同士の会話と同じく結論を見出せない議論が続きました。

フェーズ 2

閑散とした議論に、ファイザーが結論を提示します。ブサイクな男性に依頼して最高のガールフレンドを手に入れるための秘訣を映像にして、YouTubeとFacebookに公開しました。その秘訣が「硬さ」というわけです。

フェーズ 2

YouTubeに「硬い男(The Hard Guy)」という動画を公開して一週間で、視聴回数は40万回を超え、YahooとGoogleの急上昇ワードで1位を獲得しました。

結論

このキャンペーンがバイアグラの記者会見を猛烈に後押しし、新聞・雑誌15媒体が驚愕のモテる新事実と記者会見の模様を大々的に報道しました。
わずか約60万円のキャンペーンコストで、50万米ドル(約4150万円)の広告換算額を超えるメディアへの露出を獲得したそうです。 市場調査をプレスリリース配信するだけにとどまらない、データPRをより一層広めるウマいキャンペーンですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿